bijiku

2018年3月6日2 分

指導する側、される側としてどう思われますか?

最終更新: 2020年2月4日

こんな記事を見かけました。

ヨガ指導者のための保険が誕生したというものでした。
 

 
それを見てお客様と指導者をつなぐ協会運営側の私が思ったこと。

「違和感」

それだけが心に残りました。

この記事の内容をざっと説明すると、

「ヨガ人口が増える中、そこには爆発的に初心者の方が増え、またシニア層にもヨガが浸透。
 

 
加齢による骨密度の低下、生活習慣や既往歴などの配慮もなく、形だけにとらわれた活動が怪我につながっている。
 

 
また、ヨガ人口の増加により、それに準じて指導者の養成所も急増。経験の浅いインストラクターが増えている現状がある。
 

 
参加者の7割の方がヨガの最中に怪我をしたと答え、またその中の2割はインストラクターの不適切な指導が原因だったと回答。
 

 
ヨガインストラクターを賠償事故から守り、業務に専念してもらえるよう保険が作られた。
 

 
形のとらわれず、ヨガの本来の「考えの動きを静かに収めること」に立ち返りましょう。」

と締めくくられていました。

運動の中で十分な配慮があったとしても、怪我を100%防げるはずはありません。
 

 
そこに保険制度ができることは、仕事をしていく中の安心感は高まるでしょう。

しかし、怪我を防ぐためにできることは保険に加入すればいいことではなく、インストラクター自身の質の向上が必須なのではないでしょうか?
 

 
怪我することが前提のエクササイズっておかしくないですか?
 

 
何のためにインストラクターやってるんですか?

インストラクターでもないのに偉そうに、すみません。
 

 
しかし、協会側、いや、お客様側から見た時にこの保険制度に違和感を感じるのです。
 

 
一般のお客様は何を基準に指導者を選べばいいのかわからなくなってしまうのではないかと。

もちろんお客様の中にも無理をされる方がいるのは事実。
 

 
しかし、指導者がそれに流されて怪我につなげてしまうのは言語道断だと思うのです。

怪我へのリスクはお客様にだけ負わせて、賠償は保険で済ませ、指導者側は今まで通り。
 

 
そんな馬鹿げたことはありません。

お客様はその指導者を信じて、自身の身体のため、健康のためにといらっしゃいます。
 
指導者はそれを裏切ってはならないですよね。
 

 
(そのあたりは以前に「どこで誰とスポーツしたいですか?」という記事を書いているので、お時間あれば読んでいただければと思います。)

「怪我をさせないために筋肉と関節を正しく動かす」
 
「トレーナーは死ぬまで勉強するべき!」

と言っていました。
 

 
それはここにも繋がっているのだと思います。